皆さん、ストーカーという言葉はご存知だと思いますが、ネットストーカーという言葉はご存知でしょうか?その名の通り、インターネットを通したストーカー行為なのですが、具体的にどういった行為が「ネットストーカー」に当てはまるかわからない方も多いと思い、今回はネットストーカーの特徴、事例と予防策などについて解説します。
ネットストーカー(ネトスト)とは
サイバーストーカーやネトストとも呼ばれているネットストーカーは、メール、テキスト、ダイレクトメッセージ(DM)、SNSなどを悪用し、特定の人物をストーキングする人のことを指し、サイバー犯罪の一種とされています。
ネットストーカーは、恋愛感情に加えて、インターネットコミュニティでの軋轢から激しい憎悪を抱き、執拗な誹謗中傷やプライバシーの漏洩などをすることで、被害者は恋人の場合もあるが、全くの見知らぬ人である場合もあります。
ネットストーカーの特徴
まず、ネットストーカーの様々な特徴を把握しておきましょう!
特徴①:執着心が強い
ネトストには、SNSやネット上のコミュニティで他人と喧嘩した後に激しい憎しみを募らせたり、インターネットに載せてる他人のプロフィールを見て好きになったりして、そして特定な人に対して非常に強く固執してしまい、ネット上でのストーキングを始めてしまう人がいます。
特徴②:被害者意識が強い
実際に被害や悪影響を受けたわけではないのに、思い込みが激しくて自分のことだとすぐ考えてしまい、ネトストになりやすい人もいます。この特徴を持つネトストは、ある人の発言や投稿によって自分が被害者になったという思い込みが強く、相手が謝罪すべきだと考え、自分が権利者であると信じてしまう傾向があります。
特徴③:自尊心が強い
自尊心が強すぎて、自分に何かが足りないと感じることに耐えられず、自分より優れた人や、自分よりも優遇されている人を見ると、それを否定せずにはいられなく、精神が不安定になり、ネット上で“爆発”してしまいます。それで、自分を高く評価していて、自分に対してポジティブな考えしか持っていない人もネトストになりやすいと言われています。
特徴④:生活が満たされていない
家庭、職場、または学校で場違いと感じている人や居場所がないと感じている人が、充実した実生活を送れていなく、インターネット上で自分の居場所を見つけてしまい、絶え間ない愛情と中傷を通じて自分の存在に意味を見出しているネトストもいます。
ネットストーカーと考えられる行為の事例
では、ネットストーカー行為の典型例を見てみましょう。
- 特定の相手に対してメール、SNSや匿名掲示板などを利用し、容赦なく何度も好意を伝えたり、逆に誹謗中傷したりすること
- 「会いたい」や「殺す」など直接接触・危害を考えているメッセージを容赦なく何度も送ること
- 特定の相手の匿名掲示板やSNSのアカウントを乗っ取り、アカウント本人が作成したかのようなコンテンツを投稿、または拡散すること
- 特定の相手のメールやSNSのアカウントに不正ログインし、メールを盗み読みしたり、個人情報を入手したりすること(アカウントを乗っ取りだけでもネトスト行為)
- 特定の相手の自宅の住所や周辺、または勤務先など個人を特定が可能な情報をネット上で暴露すること
- 特定の相手の秘密をネット上で勝手に暴露すること
- 積極的に悪意のあるデマや悪い嘘の噂をSNS、メールや匿名掲示板などで流すこと
- 特定の相手に大量のスパムメール(メールボム)を送信すること
- 特定の相手が拒否しても、大量のメールやメッセージをしつこく送信すること
- 特定の相手のプライベートな姿態を撮影した写真などをネット上に投稿し暴露すること
- 匿名掲示板やSNSで特定の相手に嫌がらせや中傷を助長するコンテンツを投稿すること
- 特定の相手の家族や友人などを詮索し、嫌がらせをすること
ネットストーカーの予防策
誰でもネットストーカーの被害者になりたくないですよね?ネトストに遭わないためには、どんなことに気を付ければいいのか紹介します。
個人情報を記載しない
本名、学校名や住んでいる地域などの個人情報をSNSやインターネット上で記載しないようにしましょう。特に、顔写真や住所、電話番号などの公開は、インターネット上の被害だけでは済まず、直接の被害になりかねませんので、要注意です。
特定できる情報もネット上にあげない
自分の写真だけでなく、隣人の写真を投稿するのも危険です。特に、学校や公園などが映っている写真は、ユニークで簡単に特定できるもので、生活圏を絞るのに好都合で危険です。また、自宅内の様子やプライベートな情報などを呟くことも控えたほうがいいです。
アカウントを非公開に設定する
SNS に公開制限を設けない限り、あなたの情報は世界中の不特定多数の人々と共有されてしまいます。有名人なら話は違いますが、面識がなくてもあなたの情報を見ている人の中にはあなたの情報を悪用したいと考えている人もいる可能性がありますので、知人だけ見られるようにアクセス制限を設けた方がいいですね。また、SNSで知らない人だったら即ブロックすることも大事です。
アカウントを使い分ける
でもSNSでのロープロファイルは嫌だという方は、信頼できる友人ようのアカウントと、初対面の人と繋がるロープロファイルアカウントを別々に作成し、使いわけるのも一つの方法です。
団体や人を攻撃するような、誤解させるような内容を投稿しない
できるだけ恨みを買ってしまわないように、過激な悪口や軽い気持ちで攻撃的な発言をしないようにしましょう。
好意を持たせる発言も避けよう
ネット上でのやり取りはほとんど文字であり、感情のニュアンスが伝わりにくい時もあります。相手に期待を持たせるような曖昧な発言も避けた方が無難です。
SNSの機能に要注意
SNSにある位置情報設定やダイレクトメールの拒否設定などの使用しているSNSの機能を把握し、上手に使いましょう。また、パスワードリセットのために登録したメールや電話番号などは定期的に確認しましょう!パスワードは定期的に変更するのがおすすめです。
最後に
もしかしたらネトスト被害に遭っているかもと感じたら、即誰かに相談しましょう。一人で解決しようとし、状況が悪化してしまうかのせいもありますので、ストーカー被害を相談できる専門の窓口で警察に相談するのをおすすめします。